夢を掴めYouTube

将来の夢はなんですか?と聞かれると、まだ決まっていないとか医者になりたいとか割りとストレートに返ってくることが多い。小さい頃は仮面ライダーだのウルトラマンだのと、叶いもしないことをただただ熱望していたが、小学生になってからは、たこ焼き屋さんと少しだけ現実的になり、中学生くらいからは漠然と将来について考え出す、大体の人がこのように未来の自分を想像していくことと思う。よく、両親も将来について真剣に考えろ、と口癖のように言っていたが、そんなこと言われても、とつくづく感じていた。きっと医者の跡取りを目指していない限りはそうやって過ごしてきた人も多いはずである。ただ、最近思ったことは、将来の夢、とは職業選択ではない、ということだ。将来なりたい自分、であって就きたい職業などはその付属に過ぎない。

12月頃に高熱をだし、2、3日寝込むことがあった。あまりにも暇で、充分すぎるくらい睡眠をとっていたためそのときの僕に残されていたのは音楽をかけることくらいしかなかった。枕元にあったipadYouTubeを開いた。
きっと誰もが見たことある、topページに現れるhikakinというユーザーのチャンネル。3~10分くらいの短い商品紹介の動画をあげているユーザーである。とりあえず、時間を潰すために幾つか見て、そこそこ長い時間を掛けてほとんどの動画を見終わった。それから、寝る前、毎日更新される毎に見るのが日課となった。
そのhikakinという人物。一体何者なのか?毎日動画を上げているが定職はないのか?見ているうちに分かったのだが、彼はYouTubeで動画を上げることが仕事であるのだ。彼の出した書籍のタイトルも''僕の仕事はYouTube''である。収益は、動画による広告収入である。詳しくシステムは分からないが、とりあえず再生回数が一定数あるユーザーに広告料が入るらしい。
Hikakin氏は、初めは趣味のヒューマンビートボックスの動画を上げていたが、再生回数をあげるため、商品紹介の動画をあげたり、それを毎日やってみたりと続けた結果、今や日本で1番再生回数を持つ人物にまでなり、それを職業としたのだ。そういったYouTuberと呼ばれる人は、他にも世界中、といってもそう多くはないと思うが存在する。
十数年前の作文に誰が将来はYouTuberになりたい、と書いただろうか。長くなったが、将来の夢、とは既存の職業を選んでいくことではない、ということだ。今、僕にもやってみたいことがあるが、ストレートに言い表せるものではない。まだ決まっている部分や勉強すべきことがあるため詳しく語ることはしない、というより自分でも出来ないため、近付ける見込みがあればどんどん聞いてもらいたいと思っている。
とにかく、将来の夢の話では、なりたい自分や、チャレンジしたいことを語ってみると一味違って面白いと思う。